今回は株式会社Sakana AIと「AI研究者」について解説させてもらいます。
こちらの記事は太字を追っていただくと5分ほどで読み切れます。
AI科学者ってどんなことをしてくれるAIなんだろう?
たくさんのAIがあるけど何が違っているのか気になる
- Sakana AIってどんな会社なのか知りたい
- AI研究者って何をしてくれるAIなのか気になる
- 今後どんな利益をもたらしてくれるのか知りたい
Sakana AI株式会社ってどんな会社?
企業情報
まず、Sakana AI株式会社は2023年に設立した日本初の生成AIのスタートアップ企業です。
そして設立からわずか1年で企業価値が10億ドル(約1600億円)を超える「ユニコーン
企業」として世界中から注目されています。
ユニコーン企業とは企業評価価格が10億ドルを超える未上場の企業のことを言います。
そしてSakana AI株式会社は日本で最も早くユニコーン企業になった企業といわれています。
Sakana AIの企業情報はこちらからご覧いただけます。
創業者:ライオンジョーンズ
創業者は三人いますが重要人物であるライオンジョーンズ氏についてお伝えします。
まず、彼は元Google AIの技術者で「トランスフォーマー」という技術の開発に大きく貢献した人物です。
トランスフォーマーとはAIによる言語処理をより正確で円滑におこなうことを可能にしている
ためAI業界でも注目されています。
例えば、入力された単語と他の単語との関連性を見つけ文脈理解を促進します。
また前後の文から意味を素早く推測するなど日常の翻訳機能や文章生成に多く利用されている技術です。
そしてライオンジョーンズ氏は2023年にSakana AI株式会社を共同設立しました。
AI研究者とは?
論文執筆の自動化
Sakana AI株式会社が提供するAI研究者は主に人間の行う最高の知的活動の研究をAIがすると
いう目標のもとに作られたものになります。
というのも、いままで研究者が行ってきた科学研究をAIが担うことで研究から論文執筆までの
プロセスを自動化しようとする試みがAI研究者の機能になります。
さらにAI研究者は先ほど紹介した高度な言語処理機能を使用することで論文執筆を円滑に進め
ることを可能としています。
なので、膨大な文字数を必要とする論文執筆に時間を割くことなく必要がなくなりアイデアの
提案などをするために時間を当てることができるようになると予想できます。
研究自体の自動化
更にPythonなどのコーディングを自動化することで実験自体も自動化し円滑に進めることを
助けてくれるでしょう。
今までPythonにいままでコードを入力し、コーディングにミスがある場合は修正をするために多くの時間を割いていました。
しかしAI研究者がプロセスを自動化することで開発がスムーズになるのがわかります。
研究結果の自己評価と修正
AI研究者は実験のプロセスをAI自身が評価し修正することができるという特徴があります。
なので、実験の質や正確さを自身で評価することでより高度な実験演習を実現します。
それによって私たちに新たな発見をもたらしてくれる可能性があります。
また実験後はAI自身で軌道修正をすることができるため実験結果をやみくもではなくなります。
よってAIの高度な知能によってより早く結果を導き出してくれます。
実験結果の視覚化するためのプロットの取得
AI研究者は実験を行い結果を導くだけではありません。
このAIは結果のプロセスを視覚化し、実験概要や骨組みを提供してくれます。
なので、ただ実験の結果を見るのではなく視覚的に実験過程を明確に示してくれるため信憑性
の高い研究活動ができます。
また研究の途中でも簡潔に進捗情報を提供してくれるなどの機能も存在するします。
それによって研究者や技術者は安心して実験を見守ることができるでしょう。
将来はどんな活躍をするのか
研究の加速化
Sakana AI株式会社のAI研究者は人が今まで行ってきた研究をより円滑にするため将来的に人
間が数か月かかる実験に対して数時間で答えを導き出す可能性があります。
というのもAI研究者には高度な言語処理能力とコーディングの自動化によるサポートで実験を
自動化を加速させ、論文作成の時間を著しく短縮してくれるからです。
また、研究に対して自己改善をする能力を備え、実験が遠回りすることも防ぐことができ効
率の良い研究を実現できるようになります。
論文資金の減少による民主化
まず論文を作成する際には一般的には数万円~数十万円かかるといわれています。
ですがAI研究者による研究を活用することでそのコストが2000円程度に抑えることができると考えられています。
なぜなら、論文を作成する際には必要文献の購入、調査費用、テーマごとの必要機材費などを
負担することが必須となてきます。
しかし、AI研究者は内部で実験をするため、文献や調査費用を必要としないのです。
なので、論文作成費用は将来的に削減することができて、多くの研究者が論文作成に参加できるようになると考えられます。
人間とAI科学者の協働の実現
AI研究者が全面的に科学実験から論文作成までを担う考え方があるります。
しかし我々人間の補助をするという将来も期待されています。
というのもAIにの欠点である倫理観や人間特有の創造性の補完する能力を持っています。
なのでAIと人間の良い点を組み合わせることで更なる研究の加速化を望めます。
実際に、私がAIに質問をしても倫理的にはできではない提案をすることもあります。
そこで倫理観を持ち状況判断ができる人間は
必要であると考えられます。
複雑な研究の解決
そしてAI研究者は膨大な量の情報を瞬時に処理することができます。
そのため将来的に複雑な問題解決の助けとなると考えられます。
例えば、宇宙の成り立ちに対してはいまだ判明していないことが多くあります。
しかし、AI研究者の手を借りることで身体的に不可能な24時間365日などの長期実験にもアプローチすることができるようになります。
さらに、未知の疾患への治療方法なども大量のデータを分析することで提案し解決してくれる期待もあるでしょう。
今後の注意点
新たなアイデアを生み出せない可能性
AIはすでにあるアイデアを作り変えることはできます。
しかし新たなアイデアを創出することは苦手です。
なので、今後も研究の根源となるアイデアは人間の研究者が積極的に生み出すと考えられます。
人間はやはり新たなものを生み出し続けるという能力があります。
そのため、これからもAIと人間はともに歩んでいくことが求められると考えられます。
倫理観や社会的影響への配慮
AI研究者に限った話ではなくAIには人間とは違い、倫理観がありません。
そのため、倫理観を持った人間が研究内容を確認し安全な研究が必要です。
また、社会的にもAIで想像されたものに対しては責任が曖昧になることが多くあります。
そういったことを防ぐためにも協働を実現し責任を明確にし実験をする必要があります。
まとめ
今回はSakana AI株式会社と今後期待を集めているAI研究者についてお伝えしていきました。
まだ実装情報はありませんが、さらなる進化に期待できそうで楽しみですね。
ですが、この技術は研究者などを対象としたAIです。
なので私たち向けに実装されるかわかりません。
しかし、一般向けに実装される場合はどうなるかとても楽しみですね!
ここまで概要を紹介してきてAI研究者は研究者の論文作成を助ける強力な味方です。
ですが、うまく活用するには以下の点を配慮する必要があります。
- 倫理観や社会性への適合を判断
- 欠点を理解した上での活用
今回の記事で少しでもSakana AI株式会社とAI科学者への理解が深れば幸いです。
他にもAIに関連した記事を書いているのでぜひご覧ください!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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